とことん甘やかしてください

本名が進化してこぴちゃんになりました。

2017年GW読書は、「自己愛」と向き合った(らちょっとへこんだ)

この「嫉妬と自己愛」という本を先日読んで、
話の中にたくさん小説が出てきたのでGWはその小説たちを読もうと思って
図書館で借りてきました。

 

全体的に

・自分が特別だと思ってる

・友達がいない

・人との距離感がわからない

人たちが出まくって、かなり複雑な気持ちになりましたw

 

「誰一人全く友達がいない」

とか(しかもそれを周囲にも言われちゃう)

「私は女優になるべき」

とか

「自分にしかできないことをしたい」

とか

出て来る主人公たちはかなりぶっとんではいたけど、

少し程度をおとしたら誰でも一度は悩んだり、考えたりしたことあるんじゃないかなあと思ってまあまあグサグサきました。笑

 

1)ウォークインクローゼット

2つお話があるけど、「嫉妬と自己愛」で取り上げられていたのは、前半のストーカーの方。

陶芸家の主人公が、自分についたストーカーと向き合ってくんだけど、

着地、自分が無意識に発してきた何かが誰かを少しずつ変えて、追いつめ、狂わせちゃうこともあるよって話。

ウォーク・イン・クローゼット

ウォーク・イン・クローゼット

 

 

2)腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

お姉ちゃんが狂ってる話に見えて、出て来る人全員狂ってる。

そして妹が一番狂ってる。

自分が唯一無二だと疑わないすみか(姉)と、

自分の価値など考えたこともない町子(兄の嫁)。どちらが幸せなのかなあ。

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ (講談社文庫)

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ (講談社文庫)

 

 

3)ナイルパーチの女子会

これは、女子ならきっと誰もがえぐられる(はず)。

自分のことが本当は一番大事だけど、それに気づかなくて、

周りに「なんでこうしてくれないの」って押し付けばかりしてる情緒不安定な2人。

 

程度の差こそあれ、きっと誰もが

自分ってなんて優しさが足りないんだろうって嫌気が指したり、寂しさとか感じてきてると思う。

ステージが変わり続ける女性は、ずっと一緒にベタベタといることはなかなか難しくて

各ステージごとに友達がいるけど、「じゃあ親友って誰?」ってなって落ち込むんでしょう。

だけど、それぞれのステージに進むことをお互いに幸せって思い、

時々報告し合える人がいることは、それで十分なんじゃないでしょうか。

 

余談ですが、祥子(ブロガー)の旦那さんがかとさんに重なりました。笑

ナイルパーチの女子会

ナイルパーチの女子会

 

 

4)伊藤くんA to E

誰にも傷つけられずに生きることを選んだ、クズでダメな伊藤くんを中心にした話。

確かに傷つけられずに生きることも、1つの生き方だけど、
周りからクズだとか、友達いないとか思われながら傷つかずに生きることも難しいよ…。

クズケン(登場人物)の「差し出すことを恐れずに生きたい」ってセリフだけに救われました。

そして、りおさんの「自分を無にして誰かをサポートするには嫉妬心が強すぎる」ってセリフがグサリときて、自分はほ本当まだまだだなーーーーーってへこみました。

 

伊藤くん  A to E

伊藤くん A to E

 

 

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なんか友だちいない人ばかり出てきたけど、傷つきたくないから何もできなくて、

相手との距離を計り間違えるんだなあ。

 

そして柚木麻子天才。